こんにちは株式会社KoTaEの澤村です。
先日趣味のサップボード(スタンドアップパドルボード)のセルフ補修を行いました。
先輩からお借りしたボードなのですが、ボードを凹ませてしまい、中の発泡スチロールまで見えてしまいました。
しっかり防水補修をして返却したいと思います。
はじめてのセルフ補修なので、ユーチューブを見ながら勉強しました。
サップボードの素材には2種類あるそうで、
☆PU(ポリウレタン素材(芯材)を、ポリエステル樹脂でラミネートしたものがPUサーフボード)
☆EPF(ビーズ法発砲スチロール素材(芯材)を、エポキシ樹脂(FRP)でラミネートしたものがEPSサーフボード)
↑因みにEPFを押出成形するとおなじみのスタイロフォーム(XPF)になります。
私は素材を確かめないでその日は帰ってしまったので
ボードがどちらの素材かわかりませんでした、
あとで分かったのですが、大まかな素材はショートはPU、ロングはEPSが大半だそうです。「PU」は塗料で塗装されて鮮やかな塗膜感と艶があり「EPS」はプラスチックのような素材感で艶はあまり感じません。
きちんと素材を理解していないと、充填剤を入れた時に中の芯材が侵されて溶けてしまうことがあるそうです。セルフなのでそれだけは避けたいところです。
素材がわからないまま調べた結果、PU・EPSどちらの素材にも使えるUVレジンの補修材を購入しました。
DURA REZN フィックス ドクター デュラ レジン サーフボードリペア剤 PU&EPS両方OK 紫外線硬化 樹脂 ソーラーレジン 1oz 30ml
▲小さいですがこれ一本で二箇所の補修ができました。
ヤスリと棒とフィルムがついてきました。
その他用意したのは、
二箇所補修したので、サランラップより固めの透明フィルム(クリアファイルでも何でもOK)
マスキングテープ カッター 刷毛(ラスター) ガラスクロス はさみ 紙コップ
あれば600円で買ったネイル用のUVミニライト、透明顔料ピカエース(レモンイエロー・ホワイト)
当日ボードに乗りたい場合、太陽が出ていなくてもレジンが固まるので、かなり時短になると思います。
割れ部分は2から3センチ。
割れて食い込んでいるところをカッターで広めに切ります。そして、中に水が入ってないかチェックします。日に当てて中まで乾かしておきましょう。
一センチ以上凹んでいる場合は充填剤(発泡スチロール)を切って大体平らになるように詰めました。
その後、紙やすりで少し広めに研磨します。(レジンの食付きを良くする為)
刷毛などで掃除しながら作業するといいです。
マスキングをして養生をします。
透明フィルムを上から蓋のように被せられるようにセットしました。
▼カッターで周りを切ったあと、軽くレジンを注入。中に発泡スチロールを詰めて、棒で軽めにレジンを塗り、小さく切ったガラスクロスを乗せた状態です。
↑Aの箇所
↑Bの箇所
塗装でいうとパテ補修に似ています。
簡易的な補修であろうと、寒冷紗に値するグラスファイバーは必ず入れたいと思ったので別途購入しました。クラック防止です。
塗装屋なので着色にも挑戦しました。
粉の顔料で着色したのですが、透明顔料を選ばないとUVの光が遮られて固まらない恐れがあるそうなので注意です。ピカエースのレモンイエローを耳かき弱入れただけで結構色がつきました。
塗る時に注意したいことは、レジンを乗せる時にマスキングの上にぶ厚くのせないようにすることです。今回Aの箇所は乗せすぎてしまい、剥がすときにマスキングがちぎれてしまい、カッターで切って剥がしました。段差ができてヤスリで削る作業も大変になります。
フィルムを密封(空気が入らないように密着)させてライトで照らします。
続きは次回です。